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1. まんぷく
2. 半分青い
3. わろてんか　スピンオフ
4. ひよっこ
5. べっぴんさん　スピンオフ
6. とと姉ちゃん　スピンオフ
7. あさが来た　スピンオフ
8. まれ　スピンオフ
9. マッサン　スピンオフ
10. ごちそうさん　スピンオフ
11. 花子とアン　スピンオフ
12. あまちゃん
13. 純と愛
14. 梅ちゃん先生　スピンオフ
15. カーネーション
16. おひさま
17. どんど晴れ　スペシャル
18. てっぱん
19. ゲゲゲの女房
20. ウェルかめ　スペシャル
21. つばさ
22. だんだん
23. 瞳
24. ちりとてちん
25. てるてる家族
26. 純情きらり
27. ちゅらさん１・２・３・４
28. 風のハルカスペシャル
29. あすか
30. ファイト
31. 純ちゃんの応援歌
32. わかば
33. あぐり
34. 私の青空
35. 天花
36. まんてん
37. ふたりっ子
38. こころ
39. おしん
40. なつぞら
41. スカーレット
42. はね駒

２００８年夏、尾道で生まれ育ったヒロイン村上あかり（瀧本美織）は、学校の帰りにトランペットを海に投げ捨てるおばあさんを見かけます。高校でトランペットを吹き、トランペットが大好きなあかりは、咄嗟に海に飛び込んでトランペットを拾い上げますが、おばあさんはトランペットを受け取ることなく立ち去ります。

その晩、家族で鉄板を囲み母の作るお好み焼きを食べていると、トランペットを投げ捨てたおばあさんが訪ねてきます。

トランペットを取りに来たのかと思うあかりでしたが、おばあさんは「田中千春をよんでくれ」と言います。

その名前を聞き驚く父村上錠（遠藤憲一）、母村上真知子（安田成美）、長兄村上欽也（遠藤要）。

おばあさんは「自分は田中初音（富司純子）で、田中千春の母親だ」と名乗ります。

真知子は初音に「千春さんは亡くなりました」と答えるのでした。

母が持ってきた写真には、あかりが生まれる少し前の家族が写っていました。

ところがお腹が大きいはずの母ではなく、その隣に立っている女性のお腹が大きい事に疑問を感じたあかり。

お腹の大きな女性が田中千春（木南晴香）さんであること、そして自分の母親であることを聞くのでした。

混乱し、千春も吹いていたというトランペットを吹くこともできなくなってしまったあかりでした。

高校三年生のあかりは、就職先を決める時に自分の人生から逃げ出したくないと思い、学校で紹介された大阪の会社を受けることにします。

ところが、初日に会社に行ってみると会社が倒産していました。

住むところも決まっていないあかりが途方に暮れている時、以前大阪で知り合った浜野（趙珉和）に出会います。

事情を聞いた浜野は自分の会社『浜勝』で働くことを提案します。そして、浜勝の職人である神田（赤井英和）に下宿を紹介してもらうのでした。

紹介された下宿に行くと、そこは初音のやっている下宿田中荘でした。

初めは断る初音でしたが、なんとか田中荘に住むことができたあかりでした。

それぞれに事情を抱えた住人との田中荘での生活が始まったあかりでしたが、食事もバラバラな住人の様子に一つ屋根の下に住んでいるのに一人暮らしの様だと思うあかりでした。

あかりは、田中荘に鉄板を見つけました。
そこはかつて初音がお好み焼き屋”ちはる”をやっていたスペースなのだと、向かいに住む伝（竜雷太）に教えてもらいます。

ここで尾道のお好み焼き屋をやりたい！と言うあかりでしたが、断る初音。

住人の一人、冬美（ともさかりえ）がお店を開き、あかりが手伝うということでお好み焼きを焼けることになったあかりでしたが、冬美が実家に帰ることになってしまいました。

冬美から”お好み焼き屋おのみっちゃん”を任されたあかりは、自分の大好きな母の味である尾道のお好み焼きを焼きますが、大阪の人には受け入れてもらえません。

母の味にこだわっていたあかりは、尾道か大阪のどちらか一つだけにこだわる必要が無いことに気がつき、初音に大阪のお好み焼きの焼き方を教えてもらう事にするのでした。

数日後、あかりは田中荘の住人で父と2人暮らしの小学生、民雄（前田航基）がいつも1人でご飯を食べている事に気が付きます。民男のさみしさに気が付いたあかりは何かしてあげたいと思います。

民男の誕生日が近いと知ったあかりは、誕生日にみんなでご飯を食べようと提案をします。

初めは渋っていた住人も参加し、みんな笑顔で民男の誕生日を祝うことができたのでした。少しずつ初音、そして住人との距離が近づいてくるのでした。

ある日、”おのみっちゃん”の店の前に1人の女性が立っていました。

母が”ちはる”のお好み焼きが好きだったのだと写真を持っていました。

その写真を見て初音は懐かしみますが、その女性小早川のぞみ（京野ことみ）は一緒に写っている男性に会いたいと言います。写真の男性が父親ではないかと思っているのぞみでした。

一緒に写っていた男性は浜勝の職人神田でしたが、神田に父親ではないことを聞きます。

父親が分からないのぞみを自分と一緒だと思うあかりでした。

婚約破棄をして住むところもなくなったというのぞみが、妊娠していることが分かります。

父親がいないまま妊娠しているのぞみを、今度は千春さんと重ねるあかりは、のぞみがどうするのか気になるのでした。

子どもを産むことに決めたのぞみは、そのまま田中荘で生活を送ることになりました。

自分の家族が千春さんに寄り添ったように、自分ものぞみに寄り添いたいと思うあかりでした。

ある日、”おのみっちゃん”に来た男性が、かつて”ちはる”の名前でお好み焼き屋だったことを聞き、お好み焼きを食べることなく帰りました。
しかし、常連の音楽講師岩崎（柏原）に連れられて再度来店をする男性。

男性の事を「東京で活躍されている作曲家の橘（小市慢太郎）先生」だと紹介する岩崎は、橘が昔尾道で食べたお好み焼きがおいしかったと言っていたので、ここを紹介したのだと言います。

お好み焼きを食べて帰る橘は、帰り道に岩崎からあかりがトランペットを吹いている事、亡くなった産みの母親もトランペットを吹いている事、そして育ての親は尾道にいる事を聞くのでした。

橘に違和感を感じた初音は、岩崎に頼み橘と2人で話をします。
そして、橘があかりの父親だと確信した初音は、あかりに父親だと名乗るのは遠慮してくれと頼みます。

初音の思いとは裏腹に、橘にトランペットの個人指導をしてもらえることになったあかりは、千春のトランペットを持って橘の元へ行きます。

その頃、あかりの父親が分かったと連絡をもらった錠と真知子はあかりに内緒で大阪に来ていました。

そして、楽しそうにトランペットを吹くあかりと、嬉しそうに指導する橘を複雑な思いで見るのでした。

レッスンを終えた橘は初音の元へ行き、一度だけ演奏をみてやりたかったと約束を破ったことを謝ります。

そして育ての親である錠と真知子を紹介された橘は今更父親と名乗るつもりはない、姿を現すこともないことを誓います。

しかし、あかりは自分が生まれた意味を知りたくて大阪に来たのに、父親の事を知らないままでいいのだろうかと疑問に思う真知子は、あかりに父親として会ってくれないかと言います。戸惑い、一度は帰る橘でした。

入れ替わるように帰ったあかりは、錠と真知子が田中荘にいるのを見つけます。

橘に会いに来たことを知ったあかりは、橘が自分の父親であることを知ります。

混乱したあかりにのぞみは、「自分は父親に会ったら今の自分を見てどう思うかそして母の事を愛していたのかを聞きたかった。父親が分かったのなら自分の代わりに聞いてみてほしい」と言います。

そして、あかりが大阪に来た理由も父親にそれが聞きたかったからではないのかと言います。

翌日、橘ではなく岩崎がやってきます。岩崎は橘から預かったとあかりに楽譜を渡します。

ところが東京に帰ったはずの橘がお客さんとして”おのみっちゃん”へやってきます。

お店の女将さんとお客さんとして話すあかりと橘。そして橘が昔恋人と尾道へ旅行に行った話をしてくれます。

橘が千春を愛していたことや、千春が自分をあかりと名付けた訳を知るあかりでした。

橘が帰ったあと、贈られた曲を演奏してみるあかり。初めてじゃない気がするというあかりに、千春がお腹にいるあかりに聴かせていた曲だという真知子でした。

この曲は、橘がかつて恋人だった千春に贈った曲だったのでした。

自分は父と母が愛し合って生まれたことが分かったあかり。錠と真知子に遠慮して素直に喜べないあかりに、幸せになるのに親に遠慮することはないと気持ちを受け止めてくれる真知子でした。

そして、お腹の大きくなっていくのぞみに「2人を守りたい」と結婚を申し込む欽也。

今は自分に興味が持てなくても子育てをしながら仲良くなれればそれでいいという欽也でしたが、あかりや千春と自分たちを重ねて同情しているのではと思い断るのぞみ。

しかし、同情ではなく好きだから結婚を申し込んだのだと言われ、心が揺れるのぞみは突然産気付き、欽也やあかりに付き添われるなか出産をすることになりました。

数か月後、千春の分骨式の為に尾道を訪れた初音とあかり。

そこで初音は自分があかりに残してあげれるものが何もない。下宿の住人がみんな出ていく事が決まったので、下宿を売り払ってそのお金をあかりに残そうかと思っていると言います。

その言葉に腹を立てたあかりはその場から飛び出し、トランペットを吹いて気持ちを落ち着けようとします。

真知子は、あかりは初音から色んなものをもらっていると初音に伝えます。そして、初音はあかりのトランペットに応戦するように寺の鐘を突くのでした。

翌日無病息災を願う尾道のおまつり「ベッチャー祭」に行く初音、あかり、村上家一同。
そこにはのぞみと産まれた赤ちゃんもいるのでした。

祭に参加し吹っ切れた初音は、下宿は売らないことを決めるのでした。

あかりが大阪に来て二度目の春、初音とあかりは田中荘で”お食事処田中荘”と”お好み焼きおのみっちゃん”を開きます。

そこには、田中荘の元住人をはじめたくさんの人が学校や仕事の帰りに寄り、その日あった色んな話をして帰るお店になりました。

”おのみっちゃん”を始めたころ、お店をみんなの家にしたいのだと思っていたあかり。田中荘の食堂だったスペースは、みんなの食堂になり、あかりのお店はみんなの家になったのでした。